高校野球をみて思うこと
誰かのために頑張ることは、
野球に限ったことではありません。
仕事でも日々の生活でも、自分の役割を果たすことが、
誰かを支え、チームの力になる。
甲子園で耳にしたある言葉から、そんなことを考えました。
今年も高校野球の季節がやってきました。
私は野球が好きで、野球を好きになったきっかけも、甲子園で繰り広げられる高校野球でした。
毎年この時期になると、応援している高校の試合はもちろん、
これまで全く知らなかった土地の高校同士の試合であっても、つい夢中になって見てしまいます。
一生懸命プレーする選手たちの姿、生き生きとした表情。
そして、ベンチから仲間を支える選手、スタンドから声を枯らして応援する選手たち。
その姿を見ていると、「この子たちは、ここに来るまでにどれだけ練習してきたんだろう」
「どんな思いで今日を迎えているんだろう」と、いろいろなことを想像してしまいます。
時には、そんな姿に胸を打たれ、思わずウルウルしてしまうこともあります。

心に残った、松商学園の監督さんの言葉
今年、甲子園常連校である長野県の松商学園の監督さんが、
ベンチ入りメンバーの発表をした際に、選手たちにこんな言葉をかけていました。
「6月30日のメンバー発表の日に、いろいろ心が揺れ動いたと思います。
でも、その時に『チームのために何でもやります』と言ってくれた、その言葉。連覇の要因は君たちです」
ベンチ入りできる選手は限られています。
当然、選ばれる選手がいれば、選ばれない選手もいます。
悔しい思いをした選手も、きっといたはずです。
それでも「チームのために何でもやります」と言えること。
そして、その気持ちを監督がきちんと受け止め、「連覇の要因は君たちです」と伝えること。
その言葉に、とても大きな意味を感じました。
さらに監督さんは、
「これからも豊かな心で明るい未来になることを信じていますし、ぜひそういった人が輝ける、そんな社会であってほしいと思います。
本当にありがとう」
と選手たちに伝えていました。
野球の技術や勝敗だけではなく、その先にある「人としての成長」を大切にしていることが伝わってくる言葉でした。
こんな言葉を贈ってくれる監督さん下でプレイ出来る選手の皆さんが羨ましくもあります。
「誰のために頑張るのか」
もう一つ、どこで聞いた言葉なのかは忘れてしまったのですが、心に残っている言葉があります。
「ベンチに入った選手は、親や指導者のためではなく、ベンチに入れなかった仲間のために頑張りなさい」
という言葉です。
これも、とても素敵な考え方だと思います。
甲子園という大舞台に立てるのは、チームの中の限られた選手です。
でも、その舞台に立つことができたのは、ベンチに入れなかった仲間たちも含め、チーム全員で努力してきたからこそ。
だからこそ、グラウンドに立つ選手は、自分のためだけではなく、一緒に練習してきた仲間の思いも背負ってプレーする。
そう考えると、甲子園での一球、一打、一つのプレーが、より特別なものに感じられます。
「当たり前」を当たり前だと思わない
高校野球を見ていると、改めて「感謝することの大切さ」を考えさせられます。
野球ができること。
試合に出られること。
一緒に頑張れる仲間がいること。
応援してくれる家族がいること。
指導してくれる人がいること。
グラウンドに立てることさえ、決して当たり前ではありません。
これは野球に限ったことではないと思います。
スポーツでも、仕事でも、日々の生活でも、今、自分ができていることの多くは、誰かの支えがあって成り立っています。
つい「当たり前」になってしまうことの中にも、本当はたくさんの人の思いや支えがあるのかもしれません。
だからこそ、今、自分がやりたいことができていることに感謝する。
支えてくれている人に感謝する。
そして、自分も誰かを支えられる人でありたい。
高校球児たちのひたむきな姿を見ながら、そんなことを改めて感じています。
今年も甲子園では、たくさんのドラマが生まれることでしょう。
勝ったチームにも、負けたチームにも、それぞれにここまで積み重ねてきた時間があります。
一人ひとりの選手が、仲間への感謝を胸に、最後まで悔いなくプレーできることを願いながら、今年も熱い戦いを見届けたいと思います。

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