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物流提案(提案型輸送)とは?お客様のメリットの最大化を目指すたちばな運輸の目指す輸送について

こんにちは

ついに2024年4月になりました。

 

昨今、2024年問題をはじめとする物流の事が沢山取り上げられています。

これからどうしようか?当社の商品はちゃんとエンドユーザーに届けられるのだろうか?等お悩みの会社さんも多いのではないでしょうか?

たちばな運輸にも毎日、たくさんのご相談をいただきます。そんな中で弊社では商品を運ぶだけではなく、物流全体に切り込んで解決を目指しており、「運送会社さんがそこまで提案してくれるの?」と驚かれます。

そんな物流提案(弊社では提案型輸送と言っております)についてご紹介していきたいと思います。

たちばな運輸の考えるコストダウンとは?

例えば、今まで4トントラック2台で運行していた貨物の輸送を大型1台での運行に切り替える事で、人員削減とコスト削減にするという簡単な事から、それこそ生産や調達物流の根本的な部分の見直しをして、物の流れ自体を包括的に物流事業者がコントロールする3PLまであります。

前者は比較的ハードルが低いのですが、後者はかなりハードルが高くなります。生産性を上げてとよく言われてますが、実際のところスカスカの荷物でチャーターしている等はまだ改善の余地は色々とありそうですが、荷台が満載でかつ指定されたサイズのトラックしか輸送不可となると、なかなか難しくなって来ます。

よくダブル連結とかのトレーラー輸送を国が後押しすると言われていますが、大型車で1,000個でちょうど満載の荷物を10,000個同じ拠点に運ぶとなると、普通の単車の場合は10台の10人必要なところ、ダブル連結車だと5台の5人で済みます。

こういう事例は大手宅配の拠点間輸送にはピッタリハマりますし、有効ですよね。

しかしながら、こういった事例は本当に極々僅かで、それ以外の輸送が圧倒的なのが国内物流の実際のところです。

国内貨物の総輸送量は43億トン!

令和3年度の国土交通省のデータでは、国内貨物総輸送量は43億トンとなっております。これは、企業間の輸送から一般消費者への宅配便などの輸送など全ての輸送のデータになります。一般消費者の宅配輸送はこの中のおよそ2~5%程と言われています。

図1 国土交通省「貨物輸送の現況について」

それなのにマスコミは通販の荷物が届かない、政府は再配達にポイント付ける等と、完全に的外れな事を言ってますよね。

残念ながら、ニュースを見る方に国内輸送のほとんどを占めるBtoB輸送など、自分には関係無いと思われてる方も多いと思います。

 輸送の例で、例えば大手量販店で土日の週末にビールの特売があったとしましょう(酒造メーカーもしくは問屋から大手量販店への輸送)。大型車一車の1,280ケースの注文が店舗からあり、全て売り切ると仮定します。この場合、木曜日の午後とか、金曜日の午前中までに納品されれば店頭に陳列とか普通は出来ますよね?

最悪、土曜日未明とかもあり得る訳です。お店の都合はともかくとして(陳列の作業する人繰りなど)通常はそんな感じかと思われます。

でも、これが繁忙期とかでトラックの手配がどうしてもつかないとか、2024年問題に起因するもろもろの悪条件がこれから増えて来る時代になって来ているんです。じゃあどうするのかとなる訳なんですが、例えば分納させてもらい(中サイズのトラック等で)金曜日の午前中に半分くらい、土曜日の午後に半分くらい納品とかお願いしたり、水曜日に納品させてもらったり等々、色々とあると思うんです。でもここでネックとなるのが、「こういう納品の決まりがある」とか、「うちは午前中しか受け取らない決まりがある」とかそういう前例に基づいて突っぱねられるのがお決まりなんです。空車率が高いと言われるトラックですが、皆が口を揃えて言うのが「この間の時間に運ぶものあればなぁ」なんです。時間指定や納品の方法を少し変えてもらうだけで、これから輸送能力が下がると言われている時代も幾分かはマシになったり、自動運転がやって来るまでの時間稼ぎにも寄与出来ると思われます。

「その荷物、本当に運ぶ必要ありますか??」

 ある製造メーカーのサプライチェーン周りの輸送を、日に5台で請けている運送会社があったとしましょう。各車お客様の決めたコースがあり、平均的に全車60%くらいの積載率で運行していました。物量が増える日はスポット便を追加依頼して捌く、日本中でこのような輸送はあちこちで行われています。しかし繁忙期といえど積載率は全車平均65〜70%くらいが現状でした。

もちろん積み方の問題や時間指定などの条件が色々とあるからこのような積載率なのですが、ここを10〜15%くらい積載率を上げれば余分なスポット便は必要無くなります。

ではなぜ積載率を上げるようなコース組みがなかなか行われないんでしょうか?運送会社の配車係もそうなのですが、決めてしまった事を変えるのを、とにかく人は嫌がるんです。

 

簡単な変更の例で言うと、車番変更だけでも嫌がる配車係もいますよね、本当に。そりゃ色々な理由があると思います。登録車番制だったり、構内入場のセキュリティとかの問題もあると思います。しかしですよ、たかが車番ですよ?ドライバーも体調不良もあるし、車両トラブル発生もあるでしょう。もらい事故もあるかもですし、モノが動いていれば何かしら起こります。車番変更のお伺いを立てても、そもそも「聞く事もできないので当初の通りの車で来い」これって意味分かんなくないですか?それで何とか聞いてもらえると先方から「全然OKですよ!」と言われる。何だったんだ、今までの時間は。
こんな事を皆さん経験したことは往々としてあると思います。 

話し逸れましたが、車番は置いておきコース組みとかの話しです。運送会社としては自社が輸送しているコースとかにもっと興味を持たないとダメなんです。この輸送で何がどうなるのか?どういう製造の一旦を担っているのか?他の車はどういうコースを受け持っているのか?それらを合わせてどう改善できるのか?そういう奥の奥まで興味を持たないと、お客様に提案なんか出来ません。単に下を潜る見積書作成程度でしょう。運送屋でよくありがちな「車預けている」これなんか最悪です。何も分かりませんし、中間業者に搾取されまくりかもしれません。「お客様がOO台持って来てと言ってるから、詳しい作業内容なんか分からん」これも全然ダメです。

 我々運送事業の提案の本質というのは、台数を増やして輸送する事が提案の本質ではないのです。他社が10台で輸送しているのを8台とか6台とか、ようはより運ぶコトを少なくして提案する事が真の提案なのです。そこで1台辺りの運賃交渉をしていくべきなんです。

業務内容や現状の輸送形式を丁寧にヒアリング、膝を突き合わせたミーティングを重ねコストダウンを実現した事例

実際にたちばな運輸で提案、物流改善した事例をご紹介します。

※守秘義務がある為、会社様名は控えさせていただきます。

あるお客様が他社専属トラック5台を毎日使っておられました。「物流コストが高く困る」というご相談を受けたのですが、業務の内容を丁寧にヒアリングし一つずつひも解いてみると、無駄な部分が多くありました。

専属便によくありがちな、運んでいるトラックの積載率や空車時間とかの詳細が分からない。実は低い積載率で運行していたが、その報告は運行会社からはなかった。月ぎめの運行とかでよくあるパターンです。

仮定として1台辺り¥30,000円を5台使っているとすると、日に計¥150,000円と言う計算式が成り立ちます。月間22日稼働として¥3,300,000円、年間だと¥39,600,000円、かなりの金額になります。

ヒアリングの結果、1台辺りの生産性を上げれば3台で日々の業務ができそうと判断しました。
1台辺り¥35,000円で提案し、1日当たり3台で計¥105,000円となりました。結果的にコスト削減に成功しお客様に喜んでいただけました。また、お客様の協力的な理解力のある姿勢で、今回は様々な輸送の提案をいくつも試験輸送させていただけた事も成功の要因であったと思われます。

「今までのいくつもの運送業者さんからは、こういう提案された事はなかった」との事でしたが、当社の提案に満足していただき、今ではたくさんスポット便をご発注いただくことになりました。

 

いかがでしたでしょうか?

 

たちばな運輸では、先ほど記載したような提案型輸送、踏み込んだ提案をさせていただくことでご依頼いただくお客様に最大限のメリットを提供できるように日々努力しています。

 もし、「今の物流を改善したい」、「今頼んでいる運送をもっとより良いものにしたい」などございましたらお気軽に一度ご相談ください。