京都経済短期大学「地域企業論」にて講義を担当しました
先日、京都経済短期大学の「地域企業論」において、約300名の学生の皆さんを前に講義をさせていただきました。
今回いただいたテーマは、
「なぜ私は西京区から出ないのか」
~地域企業とロジスティクスから考える京都の未来~
です。
物流会社が大学で講義をするというと、「運送業の仕事内容」や「トラックの話」を想像される方が多いかもしれません。
しかし今回は、物流そのものではなく、地域企業としての役割や、ロジスティクスという考え方についてお話ししました。
「物流」は社会を支える仕組み
学生の皆さんに最初に問い掛けたのは、
「運送会社を3社挙げてください。」
ほとんどの方が思い浮かべるのは、宅配会社です。
しかし、日本には約6万3,500社もの運送会社があり、その多くは中小企業です。
私たちの仕事は、宅配だけではありません。
工場へ部品を届け、製品を運び、ものづくりを支え、社会が当たり前に動き続けるための仕組みを支えています。
物流とは、「荷物を運ぶ仕事」ではなく、社会を止めないためのインフラであることをお伝えしました。

なぜ私は西京区から出ないのか
今回、一番お伝えしたかったのは、このテーマです。
会社をどこに構えるか。
それは土地の値段や高速道路へのアクセスだけでは決まりません。
私たちは、西京区という地域に育てていただき、まもなく創業70年を迎えます。
だからこそ、この地域に恩返しをしたい。
さらに、西京区は人口減少時代にあっても、多くの人が暮らし、右京区・向日市・長岡京市・亀岡市を含めた採用圏という視点では大きな可能性があります。
また、京都西地域は、精密機械産業やロケ・映像産業との相性も非常に良く、私たちの強みを最も発揮できる地域でもあります。
私は、「荷物」の近くより、「人」の近くにあることも、地域企業にとって大切な経営戦略だと考えています。

技術が進化しても、最後は「人」
物流業界は、人口減少や2024年問題など、大きな転換期を迎えています。
AIや自動運転などの技術は、これからますます進歩していくでしょう。
しかし、どれだけ技術が進歩しても、
お客様との信頼関係、品質へのこだわり、地域とのつながりは、人にしか生み出せない価値です。
だからこそ、私たちは「人が働きたいと思える会社」「地域に必要とされる会社」を目指し続けたいと考えています。

地域企業として、未来へ
講義終了後には、地域連携部門の方から
「物流は単に荷物を運ぶ仕事ではなく、企業の生産活動や私たちの生活を支える社会インフラであることを改めて理解しました。」
「地域に根差した経営を貫き、『地域に恩返しをしたい』という信念に深く感銘を受けました。」
という大変ありがたい感想もいただきました。
私自身にとっても、自社のことを見つめ直し、「地域企業とは何か」を改めて考える貴重な機会となりました。
来週には学生の皆さんからのレポートも届く予定です。
どのようなことを感じ、何を持ち帰っていただけたのか、今からとても楽しみにしています。
最後になりましたが、このような貴重な機会をいただきました京都経済短期大学の先生方、そして関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
私たちはこれからも、物流会社である前に、地域を支える企業として、この地域に必要とされる存在であり続けられるよう挑戦を続けてまいります。

